米国株式市場見通し

逆イールド波乱から回復、米株3日続伸の理由(NY特急便)

2019/8/20 6:47 米株式相場が景気後退懸念に揺れた「逆イールド・ショック」から急速に立ち直りつつある。19日にダウ工業株30種平均は3営業日連続で上昇し、7月中旬の4日続伸以来の連騰記録となった。10年債と2年債利回りの逆転現象はすでに解消され、市場で…

米中、なおも市場のリスク 関税先送りは「混乱」(NY特急便)

2019/8/14 5:25 13日の米株式相場は大幅反発した。米政府が13日朝、中国への追加関税の発動の一部を遅らせると発表し、米中対立や景気への不安が和らいだ。ただ、1日に表明した追加関税を唐突に変える措置だけに、この方針転換は多くの市場関係者に「政治的…

NY株はどこまで上がるか、米市場関係者の見方

2019/7/12 6:19 11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は過去最高値を更新し、前日比227ドル88セント(0.85%)高の2万7088ドル08セントで取引を終えた。ダウ平均が2万7000ドル台に乗るのは初めて。現在の上昇基調は今後も続くのか。米株式市場関係者に今後の…

米国株式市場見通し:米中交渉や英国議会の動向に注目

先週のFOMCでは、連銀当局者の多くが年内の金利据え置きを支持したほか、経済見通しを下方修正したことが明らかとなった。金融政策を巡る先行き不透明感が後退したものの、FOMCを受けた経済見通しの引き下げとイールドカーブの逆転によって景気減速が再び意…

米国株式市場見通し:FOMCが開催予定

19-20日にかけてFOMC (連邦公開市場委員会) が開催され、会合終了後にはパウエルFRB議長の会見も予定されている。先週発表された雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を大きく下振れたが、失業率低下や賃金上昇が確認された。小売売上高は9年ぶりの大幅減…

米国株式市場見通し:米経済指標に注目

先週は、カナダ中央銀行や欧州中央銀行(ECB)が政策方針を様子見姿勢に転換させたほか、経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを再び下方修正するなど、世界経済減速への懸念が広がりつつある。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、世界経済の減速や関税…

米国株式市場見通し:投資家心理の改善を予想

先週は、インド・パキスタンの地政学リスク、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が示した米中交渉への慎重姿勢、コーエン元大統領弁護士による議会証言、そして米朝首脳会談の合意見送りと、複数のリスク要因が発生した。しかし、米中交渉や米朝首脳会談…

米国株式市場見通し:パウエル議長の議会証言に注目

先週のFOMC議事録では、今後の金融政策についての議論はなかったものの、少なくとも今年前半は金利を据え置く公算が高い。26日と27日に上下院で予定されるパウエルFRB議長の議会証言では、年後半の金融政策について何らかの示唆が得られるかが焦点となりそう…

米国株式市場見通し:米中交渉やFOMC議事録に注目

今週の米国市場は18日(月)がプレジデンツ・デーの祝日で米国株式相場は休場となる。具体的な日程は発表されていないが、米国で米中通商協議が継続される。トランプ大統領は、協議進展に必要であれば中国に対する追加関税賦課を凍結し、交渉期限を延期する…

米国株式市場見通し:米中協議の動向を注視

今週は、ムニューシン財務長官やライトハイザー通商代表部(USTR)代表らが再び米中通商協議に出席する予定で、交渉の動向が焦点となる。合意に向けた市場の楽観的な見方は後退しており、協議進展の兆しが見られなければ投資家心理の悪化は避けられないだろう…

米国株式市場見通し:引き続き10-12月期決算に注目

先週のFOMCでは、利上げ一時停止の方針が発表されたほか、量的緩和で膨らんだ米国債などの資産縮小も近く終了する可能性が示唆され、株式相場にポジティブサプライズとなった。1月の消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数は低調となったが、雇用統計は…

米国株式市場見通し:10-12月決算発表が山場

今週は10-12月期主要企業決算が山場を迎える。ファクトセット社の集計によると、25日までに決算発表を終了したS&P500構成企業のうち、約7割が一株利益、約6割が売上高の予想を上回っており、これは概ね過去平均と同程度の水準で、2018年通年の利益成長は約20…

米国株式市場見通し:10-12月決算発表が本格化

21日(月)はキング牧師誕生日の祝日となる為、NY株式市場は休場となる。連休明けも対中貿易交渉、連邦政府閉鎖解除の見通し、そしてイギリスのEU離脱問題などの政治問題が引き続き不透明要因となる中、本格化する10-12月期決算発表に注目が集まるだろう。 先…

米国株式市場見通し:10-12月期決算発表に注目

パウエルFRB議長が金融政策の柔軟な見直しを示唆したことや、米中貿易摩擦の解消期待が強まり、投資家心理がやや改善した。FOMC議事録からは連銀関係者の多くが追加利上げに慎重になっていることが確認された。しかし、トランプ大統領と民主党幹部の対立で政…

【特集】NYダウ「1月効果」急浮上の確度 正念場の決算発表近づく<株探トップ特集>

―“アップルショック”を底に醸成された反騰機運、先行き強弱感対立も― 昨年秋以降、波乱基調を強めていた米株式市場に反発期待が膨らんできた。米国には例年1月の株価は上昇する「1月効果」という言葉がある。果たして、今年も米国市場に一段の株高は訪れるの…

米国株式市場見通し:雇用統計良好も米中貿易摩擦は長期化

先週は、雇用統計で非農業部門雇用者数が大きく増加したほか、平均時給の伸びも予想を上回り、米経済の堅調さが示された。しかしながら、米中両国の製造業PMIが低調となり、米中貿易摩擦の長期化が企業活動に影響を及ぼしている兆候があらわれている。今月は…

NY株急落、米市場関係者に聞く

2019/1/4 7:33 3日の米株式市場でダウ工業株30種平均が急落し、前日比660ドル安の2万2686ドルで取引を終えた。急落の理由と今後の相場展望について米市場関係者に聞いた。 「ディフェンシブ株で乱高下に備えを」 キース・ラーナー氏(サントラスト・プライベ…

米株続伸も消えぬ「量的引き締め」の恐怖

2018/12/28 6:04 27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。トランプ米大統領が安全保障上問題のある外国メーカーの通信機器の使用を禁じる大統領令を検討中だと伝わり、前日に記録した1000ドル強の上げ幅の半分以上が消える場面もあった。だが下値…

米国株式市場見通し:クリスマス休暇に突入も不安材料多く

米国株式市場は24日が午後1時までの短縮取引、25日がクリスマスの祝日で休場となることから、週を通じて閑散取引が予想される。市場参加者が少なく、アルゴリズム取引などの割合が相対的に高まる可能性があり、流動性の低下によって更に値動きの激しい展開と…

米国株式市場見通し:FOMCが開催予定

今週は18-19日に連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。現時点で利上げの可能性が高いものの、足元の商品相場の下落や長期金利の低下などを受けて一部に見送るとの見方もある。声明文やパウエルFRB議長の会見で、今後の利上げやそのペースと方針、19…

米国株式市場見通し:投資家のリスク選好姿勢が後退

米中首脳会談は、対中関税追加の90日間延期や中国による農産物の購入などが合意されたものの、一時的な先送りに過ぎず、不透明感は解消されていない。中国通信企業幹部の逮捕による貿易交渉への影響や、米景気の先行き懸念が強まっており、投資家心理も悪化…

米国株急落 「逆イールド」発生で景気後退懸念が現実味?

米国ニューヨーク株式市場が4日、前日から一転して反落し、ダウ平均株価は約800ドル下落しました。第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、今回の米株急落の背景に、気になる現象の発生があると指摘します。藤代氏の寄稿です。 米国の「長短金利の…

米中、内憂抱え一時休戦 90日協議の合意見えず

2018/12/2 23:17 【ブエノスアイレス=河浪武史】米中首脳は1日、追加関税の発動を90日猶予する薄氷の合意にこぎつけた。双方とも貿易戦争の激化による国内景気の悪化を避けるために一時休戦で折り合った格好だが、知的財産の保護などを巡って両国は「短期決…

米国株式市場見通し:米中首脳会談を注視

主要20カ国・地域(G20)首脳会議と1日に開催される米中首脳会談が最大の注目点となる。トランプ大統領は貿易交渉で進展がなければ、中国からの輸入品に対する追加関税の導入を示唆した。米中間で全面的な合意に至ることが困難であっても、追加関税の導入延期…

米国株式市場見通し:米中首脳会談及び年末商戦の動向に注目

今週は、30日からアルゼンチンで開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて実施される米中首脳会談の協議内容を見極めたいとの思惑から、様子見ムードが強まりそうだ。米中貿易摩擦を巡る米中高官やトランプ大統領の発言を巡り、株式相場は神経質な…

米国株式市場見通し:感謝祭で閑散取引か

今週は22日がサンクスギビング(感謝祭)の祝日で、翌23日も午後1時までの短縮取引となる。市場関係者や投資家の多くも休暇に入ることから、週後半にかけて閑散取引となることが想定される。感謝祭から年末商戦が本格化するものの、月末に予定されているG20…

米国株式市場見通し:中間選挙が終了し、投資家心理が改善

10月は米長期金利の上昇や米中貿易摩擦への警戒感から大幅な下落となったが、米中間選挙が市場の予想通りの結果で終了したことで、先行き不透明感が払拭され、投資家のリスク選好姿勢が改善していくだろう。10月雇用統計も堅調な内容となり、FOMCでも足元の…

米中間選挙、波乱に身構える株式市場

2018/11/7 7:10 6日の米株式市場は中間選挙の開票結果を待って模様眺めのムードが支配的となった。ダウ工業株30種平均は小動きに終始したが、引けにかけて買いが強まり前日比173ドル高で終わった。市場の最大の関心は下院の過半数の議席を民主党が奪回できる…

米国株式市場見通し:米中間選挙に注目

6日の中間選挙では下院が民主党の過半数獲得、上院は共和党支配の維持が予想されている。既に民主党の躍進が織り込まれていることもあり、共和党が善戦した場合は、個人所得税減税の恒久化実現などへの期待から、株式相場も上昇することが予想される。一方で…

米国株式市場見通し:引き続き、7-9月決算発表に注目

10月に入って長期金利の上昇が意識され、売りが広がっている。先週は主要企業決算の内容がまちまちとなった事もあり、値動きの激しい展開となった。強硬な関税策や米中貿易摩擦の長期化などを受けて業績見通しを下方修正する企業が出始め、米国経済の先行き…