ダル 自己ワーストタイ6戦白星なし「簡単にアウトにならない」

ア・リーグ レンジャーズ2―6アスレチックス (6月18日 アーリントン)

 また勝てず…。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が18日(日本時間19日)、アスレチックス戦に先発。6回を投げて10三振を奪ったが、2本塁打を浴びるなど今季ワーストの5失点で3敗目を喫した。ア軍戦は昨季から自身4連敗。5月16日のタイガース戦で7勝目を挙げたのを最後に、6試合連続で勝ち星なし。日本ハム時代を合わせても自己ワーストタイとなった。

 「らしくない」光景だった。4回に2点を失い2―5とされ、なお2死二塁。マウンドに左足が引っ掛かったダルビッシュは投球動作を中断し、メジャー初のボークを取られた。「あくまで冷静に投げていました」と振り返ったが、4回も暴投で失点するなどリズムの悪さは明らかだった。

 「調子はそんなに悪くなかったですけど、簡単に点を取られた」

 その理由は、ア軍打線「らしさ」を随所に見せつけられたためだ。2回、先頭のモスには外角を狙った直球が、真ん中付近に入って被弾。3回にも先頭ジェイソに「甘くていいやと思って投げた」という2球目の直球をスタンドに運ばれた。

 チーム75本塁打は両リーグ11位。決して重量打線ではないア軍だが、「待球」と「フルスイング」の両立がダルビッシュ攻略に結びついている。今季、相手投手に投げさせた球数1万1394は30球団中2番目の多さ。この日もなかなか振ってこない。狙い球をじっくり待つ打者が続き、球数が自然と増える。降板した6回終了時での109球は、ダルビッシュにとって今季最多の球数だった。

 一方で、5回までに奪った三振10個は全て空振り。追い込まれても当てにいかずフルスイングを貫かれた。フライアウトは両リーグ断トツの760。ダルビッシュも対戦チーム別で最多となる5本の本塁打を浴びている。ア軍のボブ・メルビン監督は「いい投手だから三振も増えるが、甘く来れば打てることもある」と振り返った。

 「本当に凄くいいチーム。簡単にアウトにならない」とダルビッシュ。これで同じア・リーグ西地区で優勝を争うア軍に、通算1勝4敗。大砲が並ぶエンゼルスやタイガースとはひと味違う組織的な攻撃に苦戦を強いられている。しかし、ア軍をねじ伏せないことには、自らもチームも白星を積み重ねられない。

 ≪自身2度目≫ダルビッシュの6試合連続白星なしは自身2度目。日本ハムに在籍した05年7月4日のロッテ戦(東京ドーム)から、6試合目となる8月12日のソフトバンク戦(札幌ドーム)まで勝てず、同期間は0勝3敗、防御率4.35だった。また、レンジャーズは現在17試合連続で先発投手に勝利がついておらず、1975年の16試合を上回る球団ワースト記録となった。