桐光 あと一歩で涙

 第101回全国高等学校野球選手権神奈川大会の準決勝が先月27日に横浜スタジアムで行われ、麻生区桐光学園日大藤沢に5対7で敗れた。昨年に続く決勝進出は叶わず今年の夏を終えた。

 エースで主砲の安達壮汰選手(2年)らを擁し、順調に勝ち進んだ桐光だったが、この日は初回から先制を許す展開に。終盤に突き放されながらも何とか食らいつき、2点差で9回裏の攻撃を迎えた。2アウト1、2塁から安達選手がヒットを放ったが2塁走者が本塁タッチアウトで試合終了。

 持ち前の粘りで逆転を予感させる場面は作った桐光だったが、相手堅守に阻まれての盗塁失敗や併殺打などが響いた。野呂雅之監督は試合後に「何とか流れを呼び込もうと手は打ったが、今日はそれが一度も来なかった。やはり勝ち切らないと見せ場を作ったとは言えない」と振り返った。

「貢献できず悔しい」

 甲子園での雄姿や粘り強い桐光野球に憧れ、はるひ野中から同校へ進んだ直井宏路選手(2年)。この日は外野手として先発出場したが盗塁失敗など持ち味が出せなかった。「こっちのペースに持ち込もうという時に貢献できずに悔しい。もう少し粘り強さが見せられたら」と涙を拭った。