NYの視点:円売り持ち高は07年来で最大、一段の円安進行の妨げにも

11/19付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前週から拡大、2007年7月以来で最大を記録した。市場が大きく円の売り持ちに傾斜したことは一段の円の下落を抑制する可能性も示唆する。

■来週のポイント

12月連邦公開市場委員会FOMC)で米連邦準備制度理事会FRB)が資産購入策の縮小に踏み切るとの思惑も強まる中、来週は28日が感謝祭の祭日にあたりFRB関係者の講演は予定されていない。12月の量的緩和第3弾(QE3)縮小の有無を見極める上で鍵を握る労働市場動向に引き続き注目が集まる。今週発表された雇用関連の指標は、緩やかながら労働市場が改善している兆候を示した。12月6日に発表される11月の雇用統計が堅調な拡大を示すと、年内のQE縮小が確実視される。

労働省が発表した週次の新規失業保険申請件数は市場予想を下回り9月末以来で最低となった。また、9月の求人件数は2008年以来で最大となり、雇用のペースは加速しつつある。従業員数は34州で増加。民間部門の求人は前月比9.8%増の353万件、一方で政府関連の求人は38.7万件から38.2万件に減少した。9月時点の失業者総数は1126万人で、1件の求人に対し2.9人の求職者がいる計算。2012年9月時点の失業者総数は1208万人で、1件の求人に対する求職者の割合は3.4人だった。状況は1年前に比べ若干改善したといえる。ただ、景気後退が始まった2007年12月時点は2人を若干割り込む水準だった。9月の新規雇用総数は459万人と、8月456万人から小幅増加。景気後退が始まった時点での雇用は500万人だった。

米有力債券ファンド運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(ピムコ)の最高投資責任者(CIO)であるビル・グロスツィッターで、「2017年まで連邦準備制度理事会FRB)の利上げがないことに賭ける」との見通しを示した。バーナンキ米連邦準備制度理事会FRB)議長をはじめFRB関係者はQEが終了しても引き締め政策に転換するまでには相当な期間がかかるとの見通しを示しており、ドルの上昇ペースも緩やかなものになると考えられる。

*日本円
ネット・円売り持ち:-112,216(11/19)←円売り持ち:-95,107(11/12)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)

*ユーロ
ネット・ユーロ買い持ち:+8,911(11/19)←ユーロ買い持ち: +16,826(11/12)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)

*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-1,665(11/19)←ポンド売り持ち:-9,303(11/12)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)

スイスフラン
ネット・スイスフラン買い持ち:+3,669(11/19)←スイスフラン買い持ち: +3,189(11/12)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)

*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-16,335(11/19)←加ドル売り持ち:-16,092(11/12)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)

*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-35,762(11/19)←豪ドル売り持ち:-35,809(11/12)

*NZドル
ネット・NZドル買い持ち:+12,476(11/19)←NZドル買い持ち:+10,366(11/12)

*メキシコペソ
ネット・ペソ買い持ち:+9,539(11/19)←ペソ買い持ち:+7,017(11/12)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)